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20年後に戻れるふるさとの海を!アカウミガメと自然の神秘【静岡 遠州難編】

市川さゆり

静岡

EAST

皆さんは、自宅に帰ってきたときに、家がごみで汚れていたらどんな気持ちになりますか?
今回の取材では、小さな命の始まりから、海の現在までを知ることができました。

静岡県浜松市「サンクチュアリネイチャーセンター」は
遠州難に生息する希少動物を保護する施設。
遠州灘は、太平洋に面する静岡県御前崎から愛知県伊良湖岬までの海域です。
「サンクチュアリネイチャーセンター」は、その中でもアカウミガメが産卵をする中田島砂丘のすぐ近くにあります。

サンクチュアリN.P.O. 理事長 馬塚 丈司さんは静岡県の熱源です。
35年前から『海岸はその国の玄関だ!』と訴え続けている馬塚さんは、
産卵のため砂浜を訪れるアカウミガメやその生息地の観察&保護をされています。

アカウミガメの赤ちゃんは、海岸で孵化した後、
小さな体で赤道まで2年かけて泳ぎ
20年後には体長約1.5メートルまで成長し
自分が親となって産卵をするために産まれた海岸に戻るんだそうです!
(アカウミガメの産卵シーズンは5月~8)

アカウミガメにとっては産まれた浜は、ふるさとの実家。
しかし、海ごみは年々増加傾向。ウミガメにとっては、実家が汚されているようなものです。
馬塚さん達は、海岸にごみ回収BOXを設置するなどして
アカウミガメが安心して暮らせる浜を守っています。

日本において、プラスチックが問題視され始めたのは、1970年代から。
半世紀もの月日が経過した今、世界の海洋には15,000万トンもの
プラスチックが存在し、毎年数100万トンから多いときには
1,000万トンものプラスチックが流出しているとも言われています。