“熱源”人材 - NETSUGEN JINZAI

島根

海とは、地球環境を学ぶ場

島に恋するネイチャーガイド

深谷 治

HAJIME FUKAYA

PROFILE
生年月日
1959年9月7日
主な活動エリア
島根県隠岐島前地域(海士町、西ノ島町、知夫村)
NPO法人隠岐しぜんむら理事長。愛知県半田市出身。
幅広い年代を対象とした自然環境教育やエコツーリズム活動、また野生動植物調査など、隠岐諸島の環境保全を目的に数々の取り組みを継続的に行う。博物館学芸員、環境省鳥類標識調査員、環境省自然公園指導員。海士町では文化財保護審議委員も務め、町の希少野生動植物保護条例制定に尽力した。一方、調理師免許を有し蕎麦打ちはプロ級の腕前。合気道三段、極真空手初段という硬派な一面もある。ニックネームは(しぜんむらの)そんちょう。

島の自然、感動とセットで伝えたい

島根県の隠岐地域を代表するネイチャーガイドの一人。移住して22年、自然のことなら深谷に聞け!が“島の常識”となっています。
ユネスコ世界ジオパークに認定されているほど豊かな自然が残る隠岐の海は、透明度が高く、島民の自慢でもあり、暮らしを支える島の宝です。その海を未来へ繋ぐために力を注ぐのが、体験をベースにした環境教育です。

「シュノーケリングや磯の観察会、海岸清掃などを通じて、海洋環境の多様性を実感してもらいながら、海の大切さや海洋プラスチック問題にも意識を向けてもらいたいと思っています。僕にとって海はレジャーではなく、教育の場です。一見美しく見える隠岐諸島の海でさえ、実は磯焼けが進み、漂着ごみも大きな問題になっています。美しい海を守っていくためには、その素晴らしさと共に危機的な実態も伝えていかないといけないと思います」

いつか実現したいと、特に力を入れるのが、自然の中で分解されないプラスチックごみをなくすこと。まずは、社会生活の中で、再生可能な素材の活用、普及を訴え、積極的に発信しています。

「離島では人の生活と自然との距離が近いので、個人の小さなアクションが自然を破壊するし、逆に環境を守ることもある。その実感から生まれる『自分も何かしなきゃ!』という気持ち、海の問題が自分事になったときに生まれる〝LOVE〟こそが環境保全活動の第一歩だと思っています。だからこそ、島の自然の大切さは感動とセットで伝えたい。しぜんむらでは今年10月からE-bikeで島のジオサイトをめぐるツアーを始めますし、来夏からは海体験で水中スクーターも導入します。楽しそうでしょ?楽しいんですよ(笑)。僕自身、隠岐の自然にどっぷり浸って遊びながら、未来の“守り人”を育てていきます」

★ 編集後期 ★ 実はこんな人!

実は無類のあんこ好き。趣味のハーレーで全国の美しい海をたずねて回り、各地のご当地まんじゅうを食べ尽くすのが夢だそう。環境保全に人生をかけ、海を守るために戦い続ける深谷さんの素顔は、意外とおちゃめな甘党おじさんでした。

あなたを海のいきものに例えると

「群れない、常に行動、いざとなったら闘う…ということで、シャチ!」

う~ん!頼もしい熱源です!