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大阪湾は天下の魚処~「自然のまま」であるために~【大阪府 大阪湾編】

門脇大樹

大阪

WEST

昔から海運や水運の拠点として、多くの人が行き交い、さまざまな〝モノ〟、〝ヒト〟そして文化が集まったまち、大阪。
今回は和歌山県に近い大阪府泉南郡の岬町にある『長松自然海浜』にやってきました。
岩礁や潮溜りの磯にいる生き物をつかまえたり、観察したりできます!

大阪湾は埋め立ての人口海岸が多いのだそうですが、
この長松自然海浜は自然がそのまま残る数少ない海岸で、
自然海浜保全地区に指定されています。

そんな、長松自然海浜は干潮時に岩礁が出現して、
そこに出来る潮溜りには、磯の生物が多く生息しています。

目についたのは潮溜りにいた磯カニヤドカリ

そして、潮溜りにある石をゆっくりどけると、
ヒュッと素早く泳ぐハゼが!
僕もヒュッと素早く捕獲!

30分くらいで目にした海の生き物は貝類含めて約15種類。

時期的なこともあり、普段より干潮が小さい磯の環境の中でも
こんなに多くの生物の生息確認と観察が出来ました。

このたくさんの生物が生きている大阪湾。
経済成長期における都市開発や産業地帯の増加の影響で
水質汚染が発生し、一時は海の生き物がそうとう減少したといいます。

その後、下水処理システムの向上により、河川の水質は改善し、海はその美しさを取り戻しつつあります。
しかし、人工的に水質改善をすると、海中内の窒素やリンなどの栄養塩が不足して、そこで生きられない魚も出てくるという問題が・・。

「自然のまま」というのが難しくなっている近年、
その中でも、適切な自然環境に近づける努力が大事なんだと学びました。