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23年間トップであり続ける事・・【宮城 気仙沼編】

市川さゆり

宮城

EAST

23年連続日本一!!!
23年トップであり続けるって、どんな世界でも間違いなくすごいこと。

宮城県の気仙沼漁港は、生鮮カツオ水揚げ23年連続日本一!!

東から流れる親潮(寒流)と西から流れる黒潮(暖流)が気仙沼沖でぶつかり、
水温の異なる海水が複雑な流れを生み出します。
カツオの身が引き締まって脂がのるそうで、上質なカツオを求めて多くの船が集まります!

施設の全長は約800m!横に長~い魚市場で
魚の種類ごとに数棟に分かれています。

水揚げされたカツオは大きさごとに仕分けされます。
手際よく仕分けされるそのスピードに感心しました!
漁師さん達は、鮮度のいい魚をみんなに届ける為に一生懸命です!

仕分けされたカツオは仲買さんに入札されます。
入札前に仲買さんがカツオの身質をチェックする為に、市場の職員さんが見本を切りだします。
これもすごい手さばきです!!

この身の質や状態を見て仲買さんは入札価格の参考にします。
脂がのっていればいるほど、皮と身の間が白くなってくるんだそうです。

 

カツオ漁と言えば豪快に竿で釣り上げる漁法「一本釣り」

一本釣りは魚に傷が付きにくく、生きたまま即時冷凍されるので、鮮度が抜群なんだそう!
また、1回の漁でとることができる量に限りがあるので、漁獲量のコントロールもしやすく、乱獲防止にもつながっているそうです。
最近は一本釣り後継者が不足しているそうなのですが、海を未来に繋ぐためにこれからも残していきたい漁法ですね。

活気あふれる気仙沼漁港ですが、今年は少し心配なこともあるようです。

気仙沼漁業協同組合 参事
臼井 靖さんにお話を伺いました。

23年連続水揚げ日本一の気仙沼漁港でも、今年は漁獲量が昨年の7割くらいまで減少しているんだそうです。
カツオの大きさも「小さい」か「大きい」の二極化しているそうで、漁獲に適した23㎏の魚が少ないのだそうです。
原因ははっきりわかっていませんが、温暖化など、海に何かしらの変化が起きているのだろうと思われます。

さて、気仙沼漁港では、こんな場所も特別に見せてもらいました!(特別な許可を得て入室・撮影しています)

「メカジキ」(約218kg

メカジキは元々、長い角が特徴なんですが
魚市場にくるときに角を切って並べられるそうです。

それにしても大きい。
この大きな魚が海を泳いでいるんですね…

さてさて、カツオの水揚げ風景を見たなら…
カツオを食べなければ!!

漁協の臼井さんお勧めの鶴亀食堂に!
ここでは魚市場で水揚げされたばかりのカツオがいただけます。

えっ?
これ。カツオ?初めて食べる食感かも。。
なんと表現していいのか表現が難しいですが。。

もちもちとした「弾力」がある!
新鮮で身質が良いんでしょうね!

カツオのイメージが変わるほどホントに美味しかったです。
この表情を見てもらえば美味しさが分かるかと…笑

東日本大震災によって大きな被害を受けた気仙沼魚市場。
そこには、震災を乗り越え、奮闘する地元の皆さんの力強い姿がありました。

24年連続日本一へー
震災前から続く記録も、是非、達成して欲しいと思いますが、いつまでも活気あふれる気仙沼の港と海であって欲しいなと心から思いました。