砂が笑う浜【京都府 天橋立編】
古き良き日本の風情漂う京都。
古都のイメージが強すぎて、正直あまり海のイメージがなかったです・・・。すみません。
でも、今回の熱源キャラバンで京都には海の魅力が沢山あることが分かりました!
訪れたのは、京都府北部宮津市の宮津湾にある日本三景のひとつ“天橋立“
天橋立は全長約3.6kmの砂州に約5000本もの松が生い茂る珍しい地形で、
何千年もの歳月をかけて自然がつくりだした神秘の造形です。
天橋立といえば有名なのが「股のぞき」
天橋立を背にして股からその風景をのぞくと
天に昇っていく龍のように見えるそうですが・・・
この日は曇りで、少し霞んでいましたが、それもまた、神秘的な龍の姿を演出しているようでした。
京都の海が作り出した歴史的な名勝をあとにして、
向かったのは京丹後市にある“鳴き砂“で有名な「琴引浜」
砂浜を歩くとキュッキュッと音がなる珍しい海岸です!
僕もさっそく。。
歩いていて、とても気持ちの良い音が鳴ります。
“踏む“というよりは、すり足で“擦る“とより良い音が鳴ります。
綺麗な水や空気の中で十分に洗われた“石英“の砂粒は、
表面の摩擦係数が極端に大きくなり、その摩擦の振動により音が鳴るそうです。
とてもデリケートな鳴き砂は少しでも不純物が入ると音が鳴らなくなってしまいます。
そのため、琴引浜は禁煙!
なんと全国で初めて禁煙となったビーチなんだそうです!
鳴き砂への町の人の想いが伝わりますね。
鳴き砂には2〜3mmの成貝のとても小さい貝「微小貝」が含まれています。
微小貝はきれいな浜にしか生息できないので、琴引浜がどれだけ
美しいかを証明してくれていますね!
今では100種類を超える微小貝が生息しているそうです。
あまりにも面白いので砂を鳴らし続けていると
背後から男性の声が・・・。
「そんな鳴らし方じゃ琴引浜の鳴き砂の魅力はわからないぞ」
声の主は琴引浜管理事務所の職員岡田さん。
さらに岡田さんは続けてこんな不思議なことを。
「ここの砂は笑うんだよ」(岡田さん)
「笑う?」(門脇)
そう言って見せてくれた岡田さんの秘技がこちら!
本当に笑った!!
しかもとても楽しそうに。
この琴引浜の鳴き砂は浜を大切に守ってくれる地元の人には
こんな素敵な笑い声を聞かせてくれるんですね。